新元号の公表想定時期は1ヶ月前の4/1?デスマーチ確定でSE死亡

「新元号への円滑な移行に向けた関係省庁連絡会議」の初会合が開かれ、改元一か月前を想定していることが政府から発表された。

政府から正式に発表時期が示唆されたことは初めてとのことで、ようやく時期感がわかってきたが、発表時期が明確になってきた途端世間からはたくさんの悲鳴が聞こえた。いったいなぜなのだろうか?

発表が一か月前では遅すぎる?各地で心配の声

まず多く見られた意見は改元の一か月前に発表では遅すぎるのでは?と言う声だ。

「システムの改修には1か月程度かかるため、余裕を確保した。」という謎の発言からお上の人たちは余裕を持った発表と認識しているみたいだが、印刷物やシステム改修といった改元の影響をもろに受ける業界で仕事をしている人たちからは、準備期間が全く足りないのではと多くの声が聞かれる。

もともと1年以上前から改元に伴う変更に対する準備期間が短いということを懸念され、準備期間というものが設けられたのにも関わらず、結局1ヵ月の猶予しかないとなると全く意味がなかったものと思える。

毎回原稿の発表時期は話題にはなるものの発表の時期については触れてこなかったが、ここにきてくれたことに対して時期が遅すぎると言う印象を与えてしまったのであればそういった反応も無理もないだろう。

Twtter上でも以下のように、
「システム屋はデスマーチ確定!」
「政府が人を殺しに来てどうする!」
「何に余裕を持ったのかわからん。」
「これは西暦利用の流れですね。」

といった声が聞かれ、賛成の声は一言も聞かれない状況となっている。

働き方改革と逆行を政府自ら主導。SE死亡を確定させるのか!?

政府が進める働き方改革法案。それを自ら破るような発表に世間も驚きを隠せていない。

裁量労働制が大きな話題の焦点となっているが、それどころではない状況を政府自らが生み出そうとしていることに気づかないのか?と世間でも大きなバッシングの的となっている。

少なくとも余裕を持っていると言い切っている人達は何を考えての余裕なのか不明だが、専門家に見積もってもらってはどうか?と言える。それとも数ある信頼できないデータと一緒にシステム改修も1か月程度だというデータがあるのだろうか?

何を根拠として言っているのかは不明だが、もう少し国民のことを見てほしいとはまさにこのことだろう。

あの電通の事件から時間がたっているものの、今でも労災認定されるような無理な働き方は蔓延しているしおかしなこともたくさんある。そういった状況の中で政府は働き方改革を進めているのだから、せめて残業や長時間労働を助長するような発表は避けるべきである。

しかし、今回の発表はそれも辞さない発表になってしまっているため、ぜひとも改めて考え直してほしいところだ。

同じように「平成」という元号を継続利用させることも検討しているのであれば、「平成」という元号を継続利用することによるメリットとデメリットをはっきりと明言し、様々な想定されるリスクやトラブルを事前に回避できるように持っていってほしいものだ。

元号変更に伴うシステム改修は一か月。んなわけないだろ!!


元号に伴うシステム改修は1か月!という根拠のない見積から1か月前に発表されるとの見込みらしいが、そんなわけあるはずがない!!とシステム屋から怒号が飛んでいる。

一部では元号の部分を仮の文字にしておいて進めればいいじゃないか。なんて無責任な言葉も見られるが、そうはいかないのがシステムの世界なのだ。

そもそも4月1日に仮に発表されたとして、その日から元号の文字がわかるのだからそこから設計書を修正していたらそれだけで1週間ぐらい軽く過ぎてしまう。そして元号がどのような文字になるかによっては特殊文字として認識されてしまうようなややこしい事態が発生する可能性はゼロではない。

そして元号を印刷してみたり、画面に表示させてみたりと自社内のシステムでテストを行うだけでも2週間程度は見ておく必要があるだろう。さらに社外とのテストを実施しようと思ったら、もう猶予は残されていない。

そもそも普通のシステム開発ならテスト完了したことを全体で周知し、問題ないことがわかってからやっと本番リリースとなる。そういった本番リリースするまでの判断期間の猶予もないことを考えるととてもじゃないが1か月なんて期間でやりきれるわけがない。

とてつもない人数をかけたとしても、同時実行でテスト実施できるかどうかはシステムの特性次第なので、人数が多くいたからといって早く終わるわけでもない。そもそも元号対応に対してどれぐらい工数や金額をかけれるのかも会社次第なのだから、そこまで順風満帆な環境が整う企業も少ないだろう。

そういった意味で、「ふざけるな!!」という声が上がっているのは大いに納得できる。

実際の元号変更に伴うシステム改修はどれぐらい時間かかるのか?


では、実際に元号変更行うことを想定するとどれぐらいの時間がほしいのか?大枠で見積もってみたとしても最低3か月は欲しいところだろう。余裕を見るなら半年は欲しい。それぐらい時間がかかるものなのだ。

例えばシステム開発では「要件定義」⇒「設計」⇒「実装」⇒「テスト」⇒「本番リリース」という手順を踏むことになるのだが、元号がわかっていない時点で「設計」が終わらない。ということは「実装」も当然終わらないわけで、テストなんか夢野また夢というわけだ。

もちろん不明となっている元号を仮の文字で置き換えて設計を進めることまではできるだろう。しかしそれでも「実装」はできないし終わらない。「実装」に入って一括で文字置換する方法をとったとしても確認作業を含めると1週間は最低欲しいといったところだろう。

そういった意味で「実装」いわゆるプログラミングフェーズは最低3週間は見ておかないと厳しい。画面や帳票の数が万を超えてくるとそれ以上は確実にかかるので1か月でも足りないぐらいだ。

そして「テスト」になると「システム内での単体テスト」「自社内でのシステム間テスト」「外部との接続テスト」「お客さん環境での業務運用テスト」を実施する必要がある。それぞれ1週間かけたとしてもこれだけで1か月なのはお察しで、実際は各テストとももっとかかる。

「システム内えの単体テスト」は2週間ぐらいは見ておきたい。
「自社内でのシステム間テスト」も同様だろう。
「外部との接続テスト」は日程さえ決まってしまえば3日間程度でもできるかもしれないが、「お客さん環境での業務運用テスト」を実施しようと思うと2週間~3週間はほしいところ。

この後にテスト完了結果を確認して本番リリース判定を行おうと思うと、更に時間が必要となってくる。

上記、以下の振り分けだと考えても2か月程度はかかっている。

実装:1週間
システム内単体テスト:2週間
自社内でのシステム間テスト:2週間
外部との接続テスト:3日
お客さん環境での業務運用テスト:2週間

ここに設計が入ってくるため最短3か月だ。正直システムによっては3か月でも短いと言う場合の方が多いと思うし、半年見たいのが本音だろう。それを1か月で行えというのは正気の沙汰でないので、これを機にまた労災認定されてしまうような事件が起きないことを祈るばかりだ。

まとめ

とにかく無理が生じてくるであろう今回の発表。最終決定権は首相が持つとのことだが、ここまで明るみになった以上、ほぼ1か月前前後というのは覆らないのではないだろうか?

少なくともシステム改修を予定されている人達に被害がないように、前提をしっかりと組んで無理のないスケジュールを組めるような法案としてほしいものだ。