日大アメフトで注目!日大危機管理学部はどんな学部?会見とは関係ない!危機管理のエキスパート育成?無理だろ!の声。

日大のアメフト選手が殺人タックルで関学の選手をケガさせた問題は選手の謝罪会見から始まり、コーチ、元監督、学長と多くの会見を行いながらかなり大きな問題となってきています。

遂にはスポーツ庁も動き出し、国レベルを巻き込んだ問題となったこともあって「なぜこんなに問題が大きくなったのだ!?」「早々に謝っておけばこんなことにはならなかった」「日大の対応が悪すぎる」「日大の危機管理ができていない」といった日本大学に対する多くのバッシングを呼ぶこととなりました。

そんな中、注目されたのは日本大学危機管理学部。日大の謝罪会見があまりに酷かったことから、「危機管理ができない人達がトップの危機管理学部ってどんな学部だよ?」「危機管理学部て何を教えているんだ?自分たちが危機管理できていないじゃないか」といった意見が飛び交いました。

そんな中、橋下徹氏が以下のようなツイートを行い、日本大学危機管理学部は大きな注目を浴びることになりました。

このツイートは日大危機管理学部の学生をちゃかしたように見えたことから大炎上。
その後橋下徹氏は以下のようにツイートし謝っています。

こういった経緯を得て大きな注目を浴びる事になった日本大学危機管理学部ですが、今回の日大の対応を受けて危機管理ができていないトップが作った学部として存在価値を問われることとなりました。

内容を見てみると今回のような危機管理とは少しずれている?ようなところもあるかもしれませんので、日本大学危機管理学部をはじめ、危機管理学部についてまとめてみました。

危機管理学部とは?

そもそも危機管理学部とはどういったものか?

危機管理学部(英Faculty of Risk and Crisis Management)とは、危機管理の基本技術を身につけ、さらに健康、安全、安心を求める応用技術を修得して、安全で平和な社会を実現するトータルコーディネーターを育成する学部。
引用元:wikipedia

この学問は日本では積極的には取り扱ってこなかった学問とのことで、近年社会情勢の変化や情報化社会によるリスク内容の変化があったことから日本でも注目され始めた学問とのこと。日本大学以外でも千葉科学大学、倉敷芸術科学大学といった大学に設立されており、今後注目を浴びていく分野になっていくと思います。

日本大学危機管理学部の教育目標とは?

日本大学危機管理学部のホームページによると以下のようことを目標として学部設立されているようです。

自然災害や事故、犯罪、情報流出、テロリズム…。私たちに脅威を与える「危機」は社会の多様化・グローバル化とともに増大し、個人や企業、さらには国家レベルでも高度な「危機管理能力」が求められるようになりました。
日本大学はそうした時代のニーズにいち早く対応し、危機管理学部を開設しました。
この学部では、多岐にわたる危機やそのマネジメントに関連する学問領域から必要なエッセンスを統合し、「危機管理学」として体系化。
多様な学部・学科を擁する総合大学として長い歴史を誇る日本大学だからこそ、時代に求められている危機管理のエキスパートをいち早く養成し、社会に送り出します。

上記の中で引っかかるのはこの部分。

『「危機管理のエキスパート」をいち早く養成し、社会に送り出します。』

「危機管理のエキスパート」という言葉をはっきりと記載してしまっているので、日大自身が「危機管理のエキスパート」をまず雇え!!と総ツッコミを受けそうです。今回の日大の会見はそれほどまでに酷かったですしね。

危機管理学部と今回会見を行ったトップとは直接的な指導関係にあるわけではないですし、実際学部長といた立場の人もいると思いますので、そういった人たちが今回の会見を受けてどう思っているのでしょうかね?やはり橋下徹氏の言うように危機管理学部の方たちは立ち上がって抗議し、今後のリスク管理に積極的に関わっていくべきなのではないかと思います。

日大危機管理学部が具体的に教えている学問は?

では日大危機管理学部では具体的にどういった学問を教えているのでしょうか?

主要領域を総合的に学びながら、 一人ひとりの専門性を伸ばすリーガルマインドを養いつつ、2年次からは将来の進路を意識した「行政キャリア」と「企業キャリア」の視点に立ち、次の主要4領域を自らの関心に応じて自由に履修。個々の学生の興味や適性に応じて、段階的に専門性を深めていく4年間の学びの流れが用意されます。

●災害マネジメント領域
地震や津波などの自然災害や、原発事故や鉄道事故などの大規模事故をはじめ、さまざまな災害対策について学ぶとともに、災害時の避難、救急、救出活動、復旧・復興などを学びます。

●パブリックセキュリティ領域
社会で発生するさまざまな犯罪やテロリズムから公共の安全を確保するために必要な犯罪捜査、刑事政策など司法制度と行政組織について学びます。

●グローバルセキュリティ領域
世界で発生する戦争や紛争、国際テロリズムなどの政治的危機から、環境問題や難民、人権など国際的な取り組みが求められる問題について学びます。

●情報セキュリティ領域
インターネットやコンピュータ、スマートフォンなどの情報機器やネットワークにおける情報流出の問題や情報管理、サイバーセキュリティについて学びます。

今回の日大アメフト事件においては「危機管理」がキーワードとなっていましたが、上記のような領域を学ぶとのことで「謝罪会見」といった観点に立つと少し違うように見える学問体系だと思います。

災害マネジメントはやはり近年の東日本大震災や熊本地震をはじめとした広域災害が発生した経緯を受けてのリスク管理や災害対策分野を学ぶ学問でしょう。

パブリックセキュリティ領域は公共の安全とありますので、日常的な危機や犯罪といったことに対する危機管理能力や法的措置といったことを学んでいくと思います。

グローバルセキュリティ領域は近年のグローバル化によって日本だけでなく世界中の価値観が多くの地域で見られるようになったことに対する人種間の対応や取り組み、環境問題といった分野になります。

情報セキュリティ領域は言わずもがな、近年の情報社会における情報機器の取り扱いや個人情報漏洩への対策、デジタル遺品なんてものもキーワードとして出てくるはずです。

そういった意味では今回の日大アメフト部に対する対応はもっと根本的な危機管理部分ですし、専門分野というよりもコンプライアンス対応に近いような部分でしょう。ただ、危機管理として共通で言えるのは事前に対策を行うという意味での危機管理と発生した事象に対する対応をどう行うのか?といった危機管理があるということです。

今回はその「発生してしまった事象」に対する対応が相当まずい為、日本大学としては危機管理学部の信頼性を大きく失墜してしまったと言わざるを得ません。

危機管理学部と今回の問題ははっきり言えば関係ありません。日大のトップの権力が浮き彫りとなり、保身的なトップの考え方や学生を守らない大学だということが露呈し、組織に問題があったということです。

ただ、学校のトップが起こしてしまった事態だけに決して関係ないと言い切れないのが悲しいところ。危機管理学部としてやれることは模索していったほしいですし、世間からも大きな注目を浴びてしまったことから今更切り離せないといった部分もあると思います。そういった意味で危機管理学部として今回の事態に対する危機管理を積極的に行ってほしいと思います。

また、日本大学のトップには危機管理学部のイメージを下げてしまった責任をしっかりと受け止め、今後の対応を行ってほしいものです。

危機管理学部の卒業生はどういった進路をたどるのか?

危機管理学部の学生は国家公務員、地方公務員、一般企業のコンプライアンス部門やCSR部門、航空会社や交通機関といった社会インフラに関連する企業への進学を目標としているようです。

目標と書いたのは日本大学の危機管理学部は2016年創設で、まだ卒業生が出ていないからなんですね。

そういった意味で今回の日大アメフト部の事件によって注目された危機管理学部は数年後の就活でも注目されることがあるでしょうし、もしかしたら心もとない言葉をかけられることがあるかもしれません。そういった言葉をかけられる可能性を生んでしまった日大トップは罪深いと思いますし、教育者としてはありえないと思います。

また上記のような領域を学ぶことから「行政」「企業」といった双方の視点にたった危機管理を学んでいくようですので、各企業や省庁とのインターンシップの機会まで用意されていると記載があります。

これらのインターンシップの受け入れも今回の事件で難しくなったと言わざるを得ないでしょう。

日大危機管理学部の学費は?

日大危機管理学部の学費は初年度合計130万円、2年目以降の学費は110万円となります。
初年度と2年目以降の違いは入学金の20万円で、その他の内訳は以下のようになります。

授業料         前期43万円 後期43万円 合計86万円
施設設備資金      前期10万円 後期10万円 合計20万円
後援会費        前期1.5万円 後期1.5万円 合計3万円
日本大学校友会準会員  年会費1万円
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合計          前期55.5万円 後期54.5万円 合計110万円

上記の授業料を見ると私立大学としては一般的な金額のように思えますが、4年間で460万円もかかることとなります。

これだけの学費を払って日本大学に入れた親からしたら今回の日大の危機管理対応はお粗末と言わざるを得ないし、子供を預けたいと思わないでしょう。

実際に今回の件を受けて次年度の受験者数は激減すると言われています。下手したら違う学校に入りなおしたいという在学生もいるかもしれませんね。

日大危機管理学部の場所は?

日大危機管理学部の場所は以下のように三軒茶屋にあるようです。

https://goo.gl/maps/CbjPzujzKP32

できたばかりということもあり、きれいですがgoogleには今回の事件に対する多くの書き込みがされています。中には擁護する意見もありますが、ほとんどが今回の事件に対し評価を下げたという意見ばかりです。
キャンパスや学部生自体に罪はないので不要な書き込みをしないようにしましょうね。

まとめ

日本大学の危機管理学部について触れてきましたが、今回の事件は決して危機管理学部が責められるような話ではないということを念頭に置いておく必要があります。

危機管理学自体は近年日本でようやく注目を浴びてきた学問のため、まだまだ歴史が浅いです。今回のような事態が発生した場合にも対処ができるように今後の学部のあり方を模索していってもらえらばと思います。

今後行政や企業の危機管理はグローバル社会や情報化社会の急激な進歩によって必ず必要になる分野の話です。そういった分野にいち早く学部を創設したという事自体は評価されるべきことなのですから、今回の事件で地に落ちてしまった信頼やブランドイメージを取り戻し、危機管理学部の有用性を証明していけるようになるといいですね。