ワールドカップのポーランド戦。日本は弱者として立派に戦ったので賞賛したい!将来の日本代表にも期待!

2018ロシアワールドカップ。

日本は決勝トーナメントに駒を進めましたが、その過程に賛否両論で議論が巻き起こっています。

皆さんはどう思いましたでしょうか?

実際には批判の方が多いでしょうが、対戦相手のポーランドも含めて批判されるのはちょっとどうかなとも筆者は思います。

筆者は基本的に今回の日本が得た結果については出来過ぎだと思っていますし、今回のように決勝トーナメントにこだわり、上位進出への可能性に最大限にかけたのは日本サッカー史上はじめての出来事だと思うのです。

というのも、そもそもサッカーファンでさえ、今回のワールドカップは否定的で日本が3連敗するのでは?と勝利に対して否定的でした。

それもそのはずで、同じグループになったポーランド(8位)をはじめ、セネガル(27位)、コロンビア(12位)と共にFIFAランクが上位の国ばかり。

61位の日本からしたら雲の上の存在ばかりなわけです。

そんな状況に正直なところ日本人でも結果には期待できていなかったし、初戦のコロンビア戦が始まるまでは勝てるとすら思っていなかったでしょう。

ポーランドはFIFAランク8位の超強豪!地方の公立高校が大阪桐蔭を倒すようなもの!

最終戦で当たったポーランドは今大会2連敗とはいえ、FIFAランク8位の超強豪チームでした。

そんなチームに西野監督は先発布陣を6枚変えて臨むという大胆な戦術で挑みました。しかし、そもそもこの時点で勝利よりも引き分け狙いをしていた節もあるでしょう。

結果的に1点とられはしましたが、高さもあるカウンターも怖い超強豪国に対して1点というのはよく守った方だと思います。

相手国はFIFAランク61位の日本なんて正直5点ぐらいとれて当たり前と思っている可能性すらあったと思います。

それぐらい日本は最下位に近い位置にいる国ですし、サッカー強豪国とはとてもではないけど言えません。

それこそ野球で言ったら地方の公立高校が甲子園常連である大阪桐蔭を倒しに行くようなもので、何かの間違いがあってもちょっとやそっとでは覆らない差があるのです。

それぐらいの差がある相手だということを忘れてはなりません。

日本は点を取りに行くよりも敗戦を選んだ。それは選んだのではなく、選ばざるを得なかったということ

今大会、日本は非常にうまく噛み合い、結果を伴いました。初戦のコロンビアからまさかの勝ちを奪い、2戦目のセネガル相手には二度も追いつき引き分けに持ち込みました。

大迫や柴崎という新たなニュースターを生み出し、本田や香川という常連組の確かな力が証明されたのです。

これは直前で交代となった西野監督の采配の力が大きいでしょうし、何よりうまく噛み合ったということが結果に繋がったのだと思います。

そもそもハリルホジッチ監督の時は一勝もできていないのでは?というぐらい噛み合ってなかったし勝てない試合が続きました。

それを西野監督は2ヶ月という期間で立て直し見事に勝ちを手に入れたのです。

その西野監督がポーランド戦のラストをパス回しでイエローカードを貰わない戦略をとった。

と言うことはそもそもこの試合は点をとることすら難しいし、大きなリスクを伴うという判断を下したということです。

日本とセネガルの差はイエローカード2枚。

これはあくまで得失点差が並んでいるということが条件です。つまり、ポーランドに2点目を与えた時点で絶望的な状況となります。

またポーランドは基本的にカウンターとセットプレイの時に積極的な動きを見せたものの、全体的に足が止まっていてかなりの省エネでした。

このことから相手の陣地まで攻めに攻めて最後まで点を取りに行くよりもパス回しをして安全にタイムアップを迎えるというほうが決勝トーナメントに進める可能性が特段に高かったのだと思います。

今大会、ものすごく調子の良かった日本をもってしても、ポーランドには地力で大きな差があったということを西野監督は肌で感じたのではないでしょうか?

その証拠に西野監督は試合後のインタビューで「本意ではないが、結果にこだわった。上に行く過程で選手たちにとっても試練だった。」と語っています。

日本を代表するプロですし、その指揮官が肌で感じたポーランドの強さや固さを超えるイメージが持たなかったのではないでしょうか?

自分たちの地力がわかっているからこそとった戦略なのだと思います。

正直、大博打。だが結果を手に入れた。

正直、パスを回しはじめた時は筆者も衝撃でした。

そんなことして

セネガルが点を入れたらどうするのか?

ポーランドに隙を突かれて入れられたら?

攻めきって引き分けに持ち込まなくて未来はあるのか?

という想いでしたが、よくよく考えてみれば1番悔しいのは選手や監督なんですよね。

多分、西野監督が本意ではないと言ったのはこういう部分なのだと思います。

本来は勝ちに行きたいし、攻めたい。
でもここで攻めるリスクを冒せるほど今の代表は強くない。

ということなのではないでしょうか?

ここで攻めることによって2点目を献上してしまうことの方が確率論として高く出てしまうのが今の日本代表という結論が出てしまったからこその苦渋の決断なのだと思います。

また決勝トーナメントに進むための最前策がパス回しをして最後まで点をとられないようにすることだったのでしょう。

また今回のロシアワールドカップから採用されたフェアプレー制度による勝敗の決定という部分をしっかりと把握していたからこそとれた戦術でもあります。

こう言った意味でここまで結果にこだわった試合って、過去の日本代表からしたら類を見ないことだと思います。

こういった戦い方を決断して実行して見せた西野監督はやはり偉大で勇気ある決断だったと結論づけることができるはずです。

世界の評価か勝敗か?

日本は今回のロシアワールドカップのポーランド戦でしばらくは叩かれると思います。

しかし、結果論ではありますが決勝トーナメントに駒を進めました。

上記のような戦術をFIFAランク上位の例えばブラジルなんかがやったらそれこそ批判の的でしょう。

しかし、日本は今回の参加国の中でもかなりの下位のチームです。決して王者などではなく、むしろ弱者なのです。

そう言った意味では弱者の戦い方をとって結果を勝ち取った!ということでもよいのではないでしょうか?

そして、今回、このような選択肢しかとれなかった弱い日本代表の姿を糧に、強くなって強者としての戦い方を堂々と見せれるように成長する他ありません。

今回の大会で注目されている大迫や柴崎を筆頭に未来の日本代表が同じ場面に遭遇したときには、堂々と戦える力を手に入れていればそれでいいのではないかと思います。

まずは今回の決勝トーナメント進出におめでとう!と応援し、自分たちの弱さを受け止めてもらうと共に将来の強い日本代表を期待したいと思います。