2022年カタールワールドカップの先発は全て海外組?ここ10年で変わった先発所属チーム!

ロシアワールドカップのベスト8をかけ、名勝負を演じた日本。しかし2-3の逆転負けで力及ばず、ベスト16という結果に終わりました。

しかし、この1点の差は思っている以上に大きな差として日本代表の前に立ちはだかったと思います。

そもそも結果的には決勝トーナメントに進めたものの、勝敗を振り返ってみると1勝1敗1引き分けと決して勝ち越した結果ではなく、唯一の1勝も1人減らしたコロンビア相手に勝っただけというある意味で勝たないといけない試合に勝ったのみとも言えます。

セネガル相手には2-2との結果で終わりましたがやはり逆転とまではいかなかったですし、ポーランド戦では追い越し逆転する力はないとの判断でボール回しに徹しました。

リーグ戦なので上記の結果で決勝トーナメントに行けたということは決して恥ずかしがることではないし、誇るべきことだと思います。

まずは日本代表よくやった!!おめでとう!!だと思う一方で勝ちきる選択肢を取れなかった日本代表という側面もまた立ちはだかる現実に直面しました。

少なくともベルギー戦においては最初日本は格下として扱われていたと思いますし、後半10分を超えてからのベルギーが本気のベルギーであり、世界のトップレベルはあのレベルが90分間続くと思うと日本と世界トップの差は点差以上に離れていると思いますし、今後ベスト8以上を目指すとなると個々の成長と日本全体のチームとしての成長を求められる事は間違いありません。

常連組と新戦力の活躍で市場価格が高騰!気になる日本代表の行く末!

今回のロシアワールドカップでは常連メンバーと新メンバーの融合による活躍が目立ち、世界に大きなインパクトを残しました。

常連組の香川、本田、長友、吉田麻也といった従来のメンバーも改めてその力を世界に示し、再評価されるとともに市場価格も高騰しているようです。7

特に香川は復活したとの声も多くみられ、日本代表の中でも16億7千万円と2位の吉田麻也の9億円の倍近くと頭一つ抜けた推定市場価格がつけられているため、欧州の強豪クラブも放っておかないものと思われます。

またスーパーサブとして活躍した本田も欧州クラブへの復帰を目論んでいるようで、今シーズンを機にメキシコのパチューカを退団すると宣言していたことからもその可能性は高いものと思われます。

新メンバーとしては柴崎、乾、昌子の3人は世界中から注目される活躍をし、大きな印象を残すとともに欧州のクラブからもオファーが絶えないようです。

特に柴崎岳は世界中にサプライズを与え、今大会におけるサプライズイレブンにも選ばれるほど一気に知名度を上げ、ミランやドルトムントといった海外クラブからもオファーを受けているようです。現在スペインのリーガ・エスパニョーラに所属するヘタフェでプレーする柴崎だが、今大会を機に「チャンピオンズリーグへ出場してプレーを磨きたい」との要望を口にしており、大型クラブからのオファーを受ける可能性が高いものとみられています。

柴崎は所属しているヘタフェと2021年までの契約を交わしているのですが、今大会でかなりのインパクトを与えたことから市場価格が高騰しており、ヘタフェ自体も移籍を容認する心構えとしているようです。移籍金は45億と高額な額に跳ね上げての交渉となるようで、それでも欧州のビッグクラブから欲しいと言わしめる活躍だったとも言えるでしょう。

乾貴士はリーガのペティスに移籍したばかりでこちらも2021年までの契約となっている。もちろん多くのクラブチームからオファーが届いているものと言われているが、乾貴士自身がリーガ・エスパニョーラを気に入っており、移籍したばかりということもあるのでこちらは移籍はしないものと思われます。

また、昌子に関してはレギュラー組唯一のJリーガーとして期待以上の活躍を見せた事から世界中からオファーが届いているようで、今回の大会を機に海外リーグへの挑戦を予定しているようです。最初に選ぶクラブチームはどこになるのかはわかりませんが、現在フランス1部RCストラスブールが興味を示していると報道が出ており、行く末が気になるところ。また市場価格としては柴崎とそこまで変わらない2億1千万という推定価格の為、他にも興味を示しているクラブがあると思われます。

先発メンバーはほとんど海外組!10年前と比較して様変わりした日本代表!

上述したように今回の日本代表の先発メンバーは昌子以外、全員が海外組でした。
また控えまで入れたとしても国内組は23人中8人とほとんどのメンバーが海外組であることがわかります。

一時期に比べるとかなり多くのメンバーが海外組と呼ばれるメンバーとなってきた日本ですが、世界各国を見てみると上位チームにおいても国内組が少ないというのはよくあることで、サッカー王国と呼ばれるブラジルでもほとんどのメンバーが欧州を拠点とするチームで活躍しており、ブラジル国内リーグで活躍している選手は5人しか召集されていません。

欧州や南米におけるサッカーの歴史は日本と比較すると何倍もの時間を積み重ねているので、日本はそのかなり後方を走っていると思うとこれからも海外組の活躍は必須でしょうし、どんどん若手も海外に出るべき時代でトップ選手がどんどんと海外挑戦する時代となってきました。

その証拠に10年程度前の日本代表と比較すると年々海外組が多くなっていることがわかりますし、こういった時代を築いた三浦知良、中田英寿、中村俊輔といったレジェンド組は確かな爪跡と歴史を作ったとも言えそうです。

ちなみにこちらが12年前のドイツワールドカップのときのメンバー。海外組は中田英寿や中村俊輔をはじめとして、わずか6人しかいないです。ちなみに2002年の日韓ワールドカップのときは稲本潤一と中田英寿、川口能活のわずか3人でした。(2002年の日韓ワールドカップではじめて海外組が召集)

背番号 氏名 ポジション 年齢 所属
1 楢崎正剛 GK 1976年4月15日(30歳) 名古屋グランパスエイト
2 茂庭照幸 DF 1981年9月8日(24歳) FC東京
3 駒野友一 DF 1981年7月25日(24歳) サンフレッチェ広島
4 遠藤保仁 MF 1980年1月28日(26歳) ガンバ大阪
5 宮本恒靖 DF 1977年2月7日(29歳) ガンバ大阪
6 中田浩二 DF 1979年7月9日(26歳) バーゼル(スイス)
7 中田英寿 MF 1977年1月22日(29歳) ボルトン(イングランド)
8 小笠原満男 MF 1979年4月5日(27歳) 鹿島アントラーズ
9 高原直泰 FW 1979年6月4日(27歳) ハンブルガーSV(ドイツ)
10 中村俊輔 MF 1978年6月24日(27歳) セルティック(スコットランド)
11 巻誠一郎 FW 1980年8月7日(25歳) ジェフユナイテッド千葉
12 土肥洋一 GK 1973年7月25日(32歳) FC東京
13 柳沢敦 FW 1977年5月27日(29歳) 鹿島アントラーズ
14 三都主アレサンドロ MF 1977年7月20日(28歳) 浦和レッズ
15 福西崇史 MF 1976年9月1日(29歳) ジュビロ磐田
16 大黒将志 FW 1980年5月4日(26歳) グルノーブル(フランス)
17 稲本潤一 MF 1979年9月18日(26歳) ウェスト・ブロムウィッチ(イングランド)
18 小野伸二 MF 1979年9月27日(26歳) 浦和レッズ
19 坪井慶介 DF 1979年9月16日(26歳) 浦和レッズ
20 玉田圭司 FW 1980年4月11日(26歳) 名古屋グランパスエイト
21 加地亮 DF 1980年1月13日(26歳) ガンバ大阪
22 中澤佑二 DF 1978年2月25日(28歳) 横浜F・マリノス
23 川口能活 GK 1975年8月15日(30歳) ジュビロ磐田

こちらは2010年の南アフリカワールドカップの時のメンバー。
この時から長谷部と本田、岡崎は日本代表として召集されています。しかし、この時も海外組は4人しか呼ばれていません。ちなみにこの時、香川は選考からもれていますが、ちょうどドルトムントに所属した年でもありました。

本田は当時23歳でいち早く海外に出ていましたから、やはり本気でワールドカップ優勝を目指すには若いころから海外に出るべきだと思っていたのでしょう。

ちなみに本大会ではゴールキーパーの川口能活と楢崎正剛が4大会連続出場している事でも有名で、いかに日本のゴールキーパーが育っていかないかという部分も見え隠れしている選考でもありました。(この時の川口はケガで実戦から半年ぐらいとおざかっていた。)

背番号 氏名 ポジション 年齢 所属
1 楢崎正剛 GK 1976年4月15日(34歳) 名古屋グランパス
2 阿部勇樹 MF 1981年9月6日(28歳) 浦和レッズ
3 駒野友一 DF 1981年7月25日(28歳) ジュビロ磐田
4 田中マルクス闘莉王 DF 1981年4月24日(29歳) 名古屋グランパス
5 長友佑都 DF 1986年9月12日(23歳) FC東京
6 内田篤人 DF 1988年3月27日(22歳) 鹿島アントラーズ
7 遠藤保仁 MF 1980年1月28日(30歳) ガンバ大阪
8 松井大輔 MF 1981年5月11日(29歳) グルノーブル(フランス)
9 岡崎慎司 FW 1986年4月16日(24歳) 清水エスパルス
10 中村俊輔 MF 1978年6月24日(31歳) 横浜F・マリノス
11 玉田圭司 FW 1980年4月11日(30歳) 名古屋グランパス
12 矢野貴章 FW 1984年4月5日(26歳) アルビレックス新潟
13 岩政大樹 DF 1982年1月30日(28歳) アントラーズ
14 中村憲剛 MF 1980年10月31日(29歳) 川崎フロンターレ
15 今野泰幸 DF 1983年1月25日(27歳) FC東京
16 大久保嘉人 FW 1982年6月9日(28歳) ヴィッセル神戸
17 長谷部誠 MF 1984年1月18日(26歳) ヴォルフスブルク(ドイツ)
18 本田圭佑 MF 1986年6月13日(23歳) CSKAモスクワ(ロシア)
19 森本貴幸 FW 1988年5月7日(22歳) カターニア(イタリア)
20 稲本潤一 MF 1979年9月18日(30歳) 川崎フロンターレ
21 川島永嗣 GK 1983年3月20日(27歳) 川崎フロンターレ
22 中澤佑二 DF 1978年2月25日(32歳) 横浜F・マリノス
23 川口能活 GK 1975年8月15日(34歳) ジュビロ磐田

そして前回大会のブラジルワールドカップ。この年から一気に海外組が増え、物凄く期待された年でもありました。実際海外組は一気に12人と倍以上の人数となり、先発メンバーもほとんど海外組でした。

結果的に予選突破もできずに敗退してしまい、海外組が多いからといって勝てるわけではないという話でしたが、今回の大会と比較するとかなり期待されていたようにも思えます。この大会後、本田や香川はものすごく苦労したと思いますし、皆がレベルアップを目指すきっかけとなった大会でもあったと思います。

1 川島永嗣 GK 1983年3月20日(31歳) スタンダール(ベルギー)
2 内田篤人 DF 1988年3月27日(26歳) シャルケ(ドイツ)
3 酒井高徳 DF 1991年3月14日(23歳) シュツットガルト(ドイツ)
4 本田圭佑 FW 1986年6月13日(27歳) ACミラン(イタリア)
5 長友佑都 DF 1986年9月12日(27歳) インテル(イタリア)
6 森重真人 DF 1987年5月21日(27歳) FC東京
7 遠藤保仁 MF 1980年1月28日(34歳) ガンバ大阪
8 清武弘嗣 FW 1989年11月12日(24歳) ニュルンベルク(ドイツ)
9 岡崎慎司 FW 1986年4月16日(28歳) マインツ(ドイツ)
10 香川真司 FW 1989年3月17日(25歳) マンチェスターU(イングランド)
11 柿谷曜一朗 FW 1990年1月3日(24歳) セレッソ大阪
12 西川周作 GK 1986年6月18日(27歳) 浦和レッズ
13 大久保嘉人 FW 1982年6月9日(32歳) 川崎フロンターレ
14 青山敏弘 MF 1986年2月22日(28歳) サンフレッチェ広島
15 今野泰幸 DF 1983年1月25日(31歳) ガンバ大阪
16 山口蛍 MF 1990年10月6日(23歳) セレッソ大阪
17 長谷部誠 MF 1984年1月18日(30歳) ニュルンベルク(ドイツ)
18 大迫勇也 FW 1990年5月18日(24歳) ミュンヘン(ドイツ)
19 伊野波雅彦 DF 1985年8月28日(28歳) ジュビロ磐田
20 齋藤学 FW 1990年4月4日(24歳) 横浜F・マリノス
21 酒井宏樹 DF 1990年4月12日(24歳) ハノーファー(ドイツ)
22 吉田麻也 DF 1988年8月24日(25歳) サウサンプトン(イングランド)
23 権田修一 GK 1989年3月3日(25歳) FC東京

2022年のカタールワールドカップでは第3世代の海外組が台頭するか!?

上述したように海外組が一気に増えてきた近年においては、日本代表に定着していくには海外サッカーを経験していないと厳しいということにもつながっていきます。

今大会唯一レギュラーとして定着していた昌子も鹿島アントラーズのレギュラーとしてアジアチャンピオンズリーグやFIFAワールドカップなどで海外の強豪との試合を経験していたところから大きな学びを得たと話していますし、柴崎岳も世界のレベルの高さに対して日本サッカーに提言しています。

そして次の大会が開かれる2022年には遂に海外で育った選手たちいわゆる第3世代がワールドカップ出場できる年になります。

有名な久保建英選手をはじめ、海外の強豪クラブの下位組織で育った選手たちが出場権を持つということは、それだけ若いころからレベルの高いサッカーを学んだ選手が増えているということで、そういった経験を持つ選手同士での高い個人戦術を持った才能が遂にワールドカップに出れる可能性を持つということなのです。

もちろん選手を選ぶのは監督やサッカー協会なので、方針にあうかあわないのかは大きいのですが、幼いころから海外のレベルの高い戦術を身に着けている彼らは日本に大きな戦力をもたらしてくれるに違いありません。

ベスト8の壁を破るときは遅からずともやってくる

2002年や2006年には少数しかいなかった海外組が今となってはレギュラーのほとんどが海外組という状況になりました。

こういった状況となったのはやはり選手一人一人が海外に出る必要性を感じたからでしょうし、かつて稲本潤一や中田英寿、小野伸二といったレジェンドたちが海外で実績を残し切り開いてくれたからに違いありません。彼らを海外クラブに挑戦する選手のパイオニアとして活躍した第一世代とするならば本田や岡崎、長谷部、長友、香川、川島といった選手は海外に出ることを定着させた第2世代でしょう。

そして次は海外で育った第3世代の台頭により日本は更なるレベルアップを図れるはずです。

一方で第1世代や第2世代は代表引退となったり現役引退となったりする年代となってきました。しかし、彼らにはこれからJリーグに戻ってプレーしたり後進を育てる指名が課せられる事でしょう。

第1世代や第2世代の選手たちが日本へ戻ってきてJリーグで再びプレーするといった姿も日本サッカーのレベルを底上げすることになりますし、後進を育てることにもつながります。もちろん現役引退した後も指導者としてサッカー界を育ててくれれば自ずと日本サッカーのレベルは上がっていくに違いありません。

世界のレベルを知った選手たちが指導者として後進を育てることは、日本サッカーのレベルを上げる上では必須事項ですし、世界を知っているからこそ教えられる日本人選手というのが今後多くなっていけば、日本サッカーが世界の上位に名を連ねるのも時間の問題かと思います。

また海外でプレーした選手たちが海外のクラブチームで監督を務めるといった事も出てくるかもしれません。やはり世界を知る選手でなければ世界のトップを狙うのは難しいですし、指導者側のレベルアップも大きな課題となっているかと思います。

まだまだ日本のサッカーは成長途上で、歴史も浅いです。いつかという時期がようやくそこに見えかけた今こそ、大胆な若手起用を含めたメンバーで2022年のワールドカップを戦ってみてもいいかもしれません。

久保建英選手をはじめ中井卓大、柴崎岳所属のヘタフェユースに所属する柿沼利企など海外メディアからも注目されている若手選手の起用こそが2022年以降のワールドカップでは命題となってくるだろう。