
サッカーのワールドカップで日本の敗退が決まり、サッカーファン以外の注目が一旦終わった今日この頃。
次にスポーツイベントで盛り上がるのは世界バレーではないだろうか?
近年の日本は女子だけでなく男子も人気が出てきて、チケットも完売状態が続く大盛況。
相変わらず男子は勝てていないのだが、やはり石川祐希くんと柳田将洋くんの存在が大きいようで、石川くんが所属していた中央大学の試合ですら応援で満員になるほどの人気を博している。
今回からキャプテンに就任している柳田くんと絶対的エースの石川くんの2人の人気はしばらくは続きそうだ。
石川くんは現在怪我で離脱しており、開催中のネーションズリーグも欠場中なので、世界バレーまでにはぜひ間に合わせてほしいところ。
女子は荒木絵里香の復活と若手の台頭が目立ち、中田久美監督の手腕もあってか全く勝てないということはないが、やはり強豪国には苦戦している様子。
そんな男子と女子の日本代表だが、今大会で大注目を浴びるであろう2人をご存知だろうか?
それが西田有志選手と黒後愛選手だ。
目次
大抜擢の18歳、オポジットとして期待される西田有志!
西田有志選手は2000年生まれの18歳で今回のネーションズリーグから大抜擢される形で全日本入りしている逸材!
中垣内監督も「今までにないタイプだが、誰もが魅了される選手」と太鼓判を押しており、大きな期待をかけている選手だ。
ポジションはオポジットで清水や大竹とレギュラー争いを繰り広げることになるのだが、そのスケールの大きさと若さに大きな期待と注目が集まっている。
オポジットな割には187センチ、80キロと小柄な方ではあるのだが、サウスポーでオポジットとして決めるためにできることはちゃんと考えて実践できるタイプだそうだ。
18歳で全日本に抜擢されただけに輝かしい経歴なのかと思いきやそうでもなく、何と春高バレーへの出場経験はない。全国大会も2017年の総体のみと全国経験が決して豊富ではなく、それでも大学進学ではなくジェイテクトの実業団チームに入った形となる。
かつて越川優が岡谷工業から実業団に即入りしたが、まさにそれと同じ展開である。越川選手は岡谷工業で全国大会にも出場し名を轟かせていたことからその決断にも納得の声が上がっていた。
しかし、西田選手の場合は経歴だけで言えば少しさみしいもの。確かに代表選手としての出場はあったが、輝かしい実績があったわけではないという現状から考えると、更に勇気ある決断だったと言える。
小さな時からオリンピックを目指す大志!西田選手のきっかけは北京五輪!
18歳の西田選手が代表を目指すきっかけとなったのが2008年に開催された北京五輪!
この頃と言えば植田監督率いる暑苦しい姿が話題で、植田監督と共にプレーしていた荻野選手やノブコフこと齋藤信治選手やスーパーエースとして山本隆弘選手が活躍していたころでした。
全日本のキャプテンを務めていた清水選手や同期の福澤選手が全日本として世間に認知され始めたのもこの頃。
ゴッツ石島、越川選手のエース対角で勝負していた時代でしたね。
女子は既にメグカナブームが終わった後で、セッターの竹下、ライトの高橋、木村沙織と栗原恵を中心としたチーム。リベロに佐野優子が戻ってきたのもこの頃でしたね。
この頃の主題歌はHey!Say!JUMPが歌っていたと思います。
そんな北京五輪を見て西田選手は代表選手としてコートに立つことを宣言したそうです。当時Hey!Say!JUMPより年下ですし、すごい覚悟を持った瞬間だったと思います。
そんな西田選手が全日本に抜擢されたのはむだ高校生の頃で、それこそ学生生活を送りながらの大会参加は体力的にもハードだったと思います。
しかし、世界への想いの強さとバレーを好きな気持ちからかかなりの成長を遂げて帰ってきたようです。その結果、Vプレミアリーグでも衝撃のデビューを飾り、低迷していたジェイテクトをファイナル6まで持ち上げる原動力となりました。
何より決めた後の笑顔とパフォーマンスが周囲の雰囲気を盛り上げて、会場を元気にする力があるかと思います。低迷する全日本男子に新たな風を吹き込んで、上位進出を達成してほしいですね。
女子の注目はやはり黒後愛!!木村沙織引退後の新たなスタープレイヤー!!
女子の注目選手と言えばやはり黒後愛選手!!
現在東レアローズに所属する20歳のプレイヤーです。
全日本女子を率いる中田久美監督もポスト木村沙織として黒後愛を指名するほど現在注目を浴びている選手になります。
黒後愛選手は高校生の時から注目されていましたが、今回のネーションズリーグを機に遂に代表として頭角を現してきました。
エースとしては古賀紗理那選手も期待されていますが、ここに来て当時19歳だった黒後愛にエースとして期待したいと中田久美監督に言わしめた実力は確かに本物です。
ポスト木村沙織と言われる黒後愛選手ですが、実は高校も下北沢成徳と同じ高校を卒業しています。
下北沢成徳高校といえば昔から全国常連で、木村沙織選手をはじめ、荒木絵里香、大山加奈といった全日本選手を多く輩出している高校でもあります。
現在は全日本男子の石川祐希選手の妹、石川真佑選手がエースとして活躍していることでも有名です。
それぐらい多くの有名選手を輩出した高校からポスト木村沙織が出てくるというのもまた運命的ですね。
これには下北沢成徳の監督も木村沙織が引退した年に黒後愛が東レに入るということに対して運命的なものを感じると思ったと発言しています。
黒後愛の注目はそのパワーと柔軟性
そんな注目の黒後愛選手ですが、プレー面では何と言っても圧倒的なパワーをもったスパイクが期待されています。
中田久美監督もちょっとパワーが違う、、、と思わず他の選手とは違う点として上げるほど強烈なスパイクは、世界をおびやかす結果を期待されています。
また体幹が強いせいか、バランス力や修正力といった力が抜群だそうで、レセプションもできるエースして期待されています。
木村沙織が引退後、背が大きくてレシーブもできる選手はなかなかいませんでしたので、レシーブもできる黒後愛選手にポスト木村沙織と期待してしまうのも無理はありませんよね。
とにかく共通点が多いことからもポスト木村沙織としての呼び声が高い黒後愛ですが、筋トレについては違ったようで、木村沙織とは違い筋トレ好きとして有名だったようですよ。
そのトレーニングの甲斐もあって、結果として日本人離れしたパワーや体幹の強さからくるバランス能力、修正力を手に入れたようですよ。
2018年の世界バレーでは東京五輪世代に注目を!!
男子の西田選手、女子の黒後選手共に東京五輪世代でもあり、今後の全日本バレーを背負っていく2人となることに間違いはありません。
ロンドン五輪で女子バレーが銅メダルをとって以降、少しずつ低迷を続けている日本バレーにとって新たな風を吹かせることができるのか、2018年世界バレーに注目です!!
世界バレーは男子は9/9(日)開幕で初戦は開催国のイタリア!!
女子は9/29(土)からはじまり、初戦はアルゼンチン!!
期待の新星がどんな活躍をするのか今から楽しみですね。