
世界バレー2018の開幕が迫ってきましたね。
今年から新設されたネーションズリーグや欧州リーグで戦う柳田将洋、石川祐希など、話題には事欠かない全日本バレーですが、最近は男女ともに低迷中ですのでここらで一度勢いを取り戻してほしいものです。
そんな全日本バレーですが、今年も世界バレーが各地で開催され、日本でも試合を見れる機会があるようです。今年はネーションズリーグの影響もあり、例年とは違ったスケジュールと場所で開催される予定のため、全日本が見れる試合のスケジュールと場所をまとめてみました。
目次
男子はイタリアで開催!日本で全日本男子を見れるのは7月の船橋アリーナ!
まずは全日本男子バレーの試合ですが、実は2018年は世界選手権の開催国がイタリアとなっており、全日本男子を日本で見れる機会がありません。
せっかくの石川選手と柳田選手を見る機会もヨーロッパに行かなければならないのですね。残念です。
そんな全日本男子ですが、実は7月の末に一度だけ日本で親善試合を行う予定としています。その予定がこちら。
日程:7/28~29 両日とも15:00 開演 ( 13:00 開場 )
場所:船橋アリーナ
対戦相手:韓国
上記のタイミングを逃すと日本では全日本男子を見ることができないため、見たい人はお早めにチケットをとっておくことをおすすめします。すでに一般発売が開始されており、プレミアムシートは両日とも完売状態だったため、よい席が売り切れるのも時間の問題です。
現在、絶対的エースの石川祐希選手は戦線を離脱していますが、この時期には復帰している可能性もあるので楽しみな試合になると思います。
また、世界選手権はイタリアですが、イタリアまで行く!!という人はぜひ見に行ってきて感想を教えてください。
女子の開催国は日本!気になる日程と場所は横浜アリーナに独占!
女子の世界選手権は日本で開催されることが決まっていますので、こちらは見に行くことができる人も多そうです。
世界選手権は1次ラウンド、2次ラウンド、決勝ラウンドと分かれており、それぞれ1次ラウンドが9/29(土)~10/4(木)、2次ラウンドが10/7(日)~10/11(木)、3ラウンドが10/19(金)~10/20(土)となっています。
更に1次ラウンドはA~Dのグループに分かれているのですが、今回日本はAに入りました。Aグループは横浜アリーナで開催されますので、横浜アリーナでしか全日本女子は見れません。
全国のバレーボールファンの皆さんは横浜に集合ですね!!
更に2次リーグはそれぞれのグループの上位4チームとなるのですが、こちらはAグループの上位が集合するのは名古屋の日本ガイシホールとなっています。
そして決勝は再び横浜アリーナということで、今回の世界選手権は横浜と名古屋と偏った場所でしか全日本女子を見ることができないので、遠方の方は少し残念な思いをしている人も多いでしょうね。かくいう筆者も同じ思いです。。。
世界バレーの見所!日本は再び上位に食い込めるのか?
女子バレーが銅メダルをとったロンドン五輪が記憶に新しい方も多いかもしれませんが、それももう6年も前のこと。
す
それ以降、さまざまな新しい形を試した日本ですが、なかなか固定された形や戦略というのができてきていませんでした。
今回、中田久美監督の元で更なる飛躍を誓った女子バレーはセッターがなかなか固定できずに苦戦しているものの、ここに来て佐藤と富永という2人のセッターが躍進してきているので楽しみなところ。
更に宮下の復活があるのかも注目が集めているので、大きな期待とともに世界選手権を迎えてほしいと思います。
男子はかなりの低迷期が続いていますが、近年柳田将洋、石川祐希の2大エースを筆頭にアジアでは躍進を続けてきました。この2人はドイツ、イタリアと海外でプレーしていることもあり一気にレベルが上がってきましたね。
それでも国際大会で欧州の上位チームにはなかなか勝てていないので、そろそろ一矢報いて上位に食い込んでほしいところです。
日本が2次ラウンドに勝ち残る条件は?
世界選手権は1次ラウンド、2次ラウンド、3次ラウンド、決勝となるファイナルラウンドと4つのラウンドに分けて戦うハードな大会です。
それぞれのラウンドで上位に入ると次ラウンドに進出することができます。
それぞれのラウンドでの進出条件は、以下のようになります。
1次ラウンド:4つのプールに6チームずつ参画するリーグ戦。各プールの上位4チームが2次ラウンドへ進出
2次ラウンド:2つのプールに8チームずつ参画するリーグ戦。各プールの上位3チームが3次ラウンドへ進出
3次ラウンド:2つのプールに3チームずつ参画するリーグ戦。各プールの上位2チームが決勝トーナメントへ進出。下位2チームは5位6位決定戦へ。
ファイナルラウンド:3次ラウンドの上位進出チームが準決勝、決勝戦と3位決定戦を行う。
上記のようなシステムですので、まずは1次ラウンドで上位4チームに入る必要があります。
今回の1次ラウンドで日本は男女ともにAグループに所属しており、それぞれ以下の国が対戦相手を抑えて上位4チームに入る必要があるので女子はともかく男子はギリギリの戦いになりそうです。
以下、男女の同一リーグ内のチームを対戦日程順で並べてみました。
男子(日本 世界ランク12位)
イタリア 世界ランク4位 9/9(日)
ドミニカ共和国 世界ランク38位 9/13(木)
スロベニア 世界ランク23位 9/14(金)
ベルギー 世界ランク15位 9/16(日)
アルゼンチン 世界ランク7位 9/18(火)
女子(日本 世界ランク6位)
アルゼンチン 世界ランク11位 9/29(土)
オランダ 世界ランク8位 9/30(日)
メキシコ 世界ランク26位 10/1(月)
カメルーン 世界ランク18位10/3(水)
ドイツ 世界ランク13位 10/4(木)
男子の世界ランクが意外にそこまで下ではないと驚く方も多いかもしれませんが、男子の方が戦力が拮抗してるので、割とどこの国が勝ち上がってもおかしくありません。
世界ランクで見ると上位4チームには入りますし、ネーションズリーグではアルゼンチンは日本よりも下位でした。順当に行けば勝ち残れるとは思いますが、ネーションズリーグに出場できなかった石川選手が出場できるかできないかでも状況は変わってきそうです。
女子は世界ランクでいえばトップのチームなので流石に1次ラウンドは突破すると思います。しかし、この春行われたネーションズリーグでは同じグループにいたオランダよりも順位は下の10位と油断はできません。
またドイツはこの時11位だったので、正直力の差はそこまでないでしょう。
更に問題は2次ラウンド以降。
日本が順当に勝ち上がれば2次ラウンドはDグループの上位と当たるのですが、そこには世界ランク3位のセルビアと2位のブラジル、9位のドミニカ共和国と上位のチームが名を連ねてくるに間違いないので楽に勝たせてはくれないでしょう。
ブラジルには去年のグラチャンで勝っていますし、セルビアにも競り勝っていますが、紙一重の戦いを制したという状態なので、どちらに転ぶかわかりません。
順当にいけば2次ラウンドも突破できる世界ランクの位置付けですが、やはり結果に繋がらなかったネーションズリーグのことを考えると正念場となります。
開催国としても負けるわけにはいかないですよね!!
決勝ラウンドに残るチームの予想は?
今回の世界バレー2018は順当にいくと3次ラウンドには以下のチームが残ると予想されます。
男子
ブラジル、アメリカ、ロシア、セルビア、ポーランド、イタリア
女子
中国、アメリカ、ブラジル、ロシア、セルビア、日本
男子は世界ランクで見るとそこまで強くないように見えるイタリアがネーションズリーグではトップに立っていたので、今回の世界バレーでも上位に食い込んでくると思われます。
特に今回の世界バレーはイタリア開催で、外での試合もあるということなので室内だけではなく外でのバレーにも慣れていかないといけません。
この辺りは開催国であるイタリアの強みが出るでしょうし、間違いなく上位に入ってくるに違いありません。
またその他の国は常連ですが、確実に強い国なので番狂わせは少ないかと思われます。
女子は日本も残れる可能性があるかと思い、予想に入れてみました。女子は近年、とにかく中国とアメリカのレベルが高く一味違うので上位に入ってくるかと思いますが、ネーションズリーグの結果では中国は日本とそんなに変わらずの順位。
厳しい戦いと混戦が予想されます。
ただ、リーグ戦の組み合わせにより、中国、アメリカ、ロシア、イタリア、韓国とは3次ラウンドまで当たることはないため、この辺りは組み合わせが味方してるとも言えます。
厳しい戦いを勝ち抜いて3次ラウンドまでは少なくとも進んで欲しいです。
新戦力も加わった日本。勝ち残るための課題は?
今回、何よりも注目なのが男子は西田選手、女子は黒後愛選手だろう。
2人については別記事に詳細を書いているので、詳細はそちらを読んでほしいが、とにかく期待がかかる東京五輪世代の2人。
男子はここに欧州で活躍している柳田選手と石川選手に期待したいところ。今年からキャプテンに就任している柳田選手には特に期待したい。
男子は何より課題はセッター。単調な攻撃に偏りがちで、少し崩れたら近いサイドにしか攻撃をあげれなかったので、今回は改善して臨みたいところ。
センターラインとの信頼関係やコンビの質が試されます。
女子は日本も世界ランクこそ6位とついていますが、ちょっと厳しい状態が続いています。何より去年のグラチャンから正セッターが固定できず、絶対的なセッターがいない状態が続いているので1つ頭抜けた存在感がほしいところ。
また全体的に昔ほど存在感のある選手がいないというのも大きな課題になりつつあります。
例えばメグカナが押された時代には竹下佳江がセッター、高橋みゆきがライトアタッカー、吉原知子が絶対的なキャプテンとして存在し、更にメグカナが崩れたときたは佐々木がスーパーサブとして存在。
その後、木村沙織が入ってきてからもミドルに荒木絵里香、リベロに佐野優子など常に柱となる選手が存在していました。
現在の日本は良くも悪くも全員バレー。古賀紗理那や黒後愛など次代を担うと期待されるエースも出てきていますが、やはり大黒柱となる存在感が求められるでしょう。
今回の世界バレーで一皮も二皮も向ける選手が出てくるのかが注目されます。
9月の女子大会からはじまる世界選手権。
龍神ニッポンと火の鳥ニッポンの飛躍を期待したい!!